サービスの内容

個別ケア

認知症のあり方や周辺症状の顕われ方は、利用者さま一人ひとりによって異なります。また、身体はお元気だけど、記憶が1分も持たない方や、不随をお持ちで車いす利用の方など60才代から100才代の方まで多くの利用者さまにご利用をいただいてきました。決まった時間に排泄ケアを行うのではなく、日常のご様子から、トイレなどの声かけや排せつ介助をお一人おひとりのリズムに合わせて行っています。また、認知の周辺症状が出やすい時間帯やきっかけもそれぞれの方で異なるため、スタッフがきちんと個別に対応できるよう手厚い人員配置をしています。まずはご家庭でのご様子をお知らせください。ご本人様が穏やかにお過ごしになることができるように、ご家族のご意向を踏まえながら、個別ケアをご提案します。

レクリエーション

創作
創作
夏祭り装飾
夏祭り装飾
デイガーデニング
デイガーデニング

日中は多くのレクリエーションを行います。大きく分けて、利用者様全員で行うレクリエーション、お一人おひとりに合わせた個別のレクリエーションの2つです。利用者様全員と行うレクリエーションは輪投げ大会やボールや風船を使って身体を動かす形式のものと、創作活動に分かれます。「風船おとさないゲーム」や「輪投げ」はうちわや紙製の輪などの重量の軽いものを使い、筋力の弱い車いすの方も参加できるように配慮しています。また創作活動ではスタッフもいっしょに作る大型制作物で、中には1メートル30センチを超えるクリスマスリースや鳥居があります。アウトドア派の利用者様は、ガーデニングや棚

づくりなどに参加。パソコンを使った脳トレーニングを始め、塗り絵、書道、五目並べ、り絵、工作など個人別のプログラムに取り入れています。

機能訓練の様子

生活リハビリテーション

女性にとって慣れ親しんだ家事は、ほんの少しのサポートで生活リハビリテーションとして続けることができます。生活リハビリテーションは筋力の低下防止にもなるため、スタッフといっしょに行うことを前提に積極的に取り入れています。調理、おやつ作り、洗濯物たたみなど家事で行っていたことは認知症のある方でも自然と覚えていらっしゃることが多いので、特に女性の利用者様はスタッフから丁寧に礼を伝え、今してくださったことを認めることで笑顔を見せてくださいます。ただ、認知症のため、「鍋が熱くても触ろう」とされたり、今切っていた野菜をまな板の上から鍋に移した途端、「私、何していたんだっけ」と包丁をもったまま立ち尽くされることも。そのため、常に傍らにスタッフがおり、声掛けやサポートを行います。男性の方も参加されています。

個別機能訓練と軽運動

看護師(機能訓練士)による運動は、様々な形で行われます。長時間立っていることができない利用者様や車いす生活で筋力が弱っている利用者さまも個別対応をします。例えば、座ったままで足でボールを渡していくゲーム形式やストレッチや体操、タオルを使った体操など。またの嚥下(えんげ・口の中で咀しゃくした食事を飲みこみやすい大きさに取りまとめ喉の奥へ飲みこみ、食道から胃へ送り込むこと)を良くするため、口腔器官、首、肩や胸郭の運動を行っています。